群馬大手術死、告訴を検討 腹腔鏡「悪質な医療過誤」

 【共同】群馬大病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題で、うち2遺族の依頼を受けた被害対策弁護団が6日、前橋市内で記者会見し「医師の刑事、行政処分も考慮すべき重大かつ悪質な医療過誤で、病院の最終報告は不十分」と不満を表明した。遺族と弁護団は医師の告訴や告発を今後検討するとしている。時期などは現時点では未定という。

 弁護団によると、依頼したのは80代の男性患者と70代の女性患者の遺族。執刀医は手術前、女性患者と家族に「すごく簡単な手術だから大丈夫」と説明、同意書には「腹腔鏡手術」という記載はなかった。女性は術後約1カ月で死亡。女性の遺族は弁護団を通じ「先生を信頼して命を預けた。同じような犠牲者が出ないようにしてほしい」とコメントした。

 8人の手術は第2外科の同一医師が執刀。弁護団は、執刀医が術前に必要な検査をしなかったのは「違法性が極めて高い行為」とした。カルテへの診療記録の記入もほとんどなく「医師法違反や業務上過失致死罪も考えられる」と指摘した。

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