グーグルのロビー活動費、過去最高

 インターネット検索大手グーグルは、2015年1〜3月期のロビー活動費が正式に活動を開始した07年以来最高となる550万ドルを記録した。

 金融情報サイトのビッドネス・イーティーシー(Bidness Etc)によると、同社のロビー活動はワシントンDCを中心に行われており、今年の活動の重点は税制改革、インターネット・インフラやブロードバンドの整備、特許訴訟の抑制のほか、外国人高技能労働者が国内で暮らしやすくするための対策など。

 最近、欧州ではグーグルに対する反トラスト法違反の追及が強まっており、 欧州連合(EU)はこのほど、ネット検索市場の独占的地位を乱用して同業の検索結果を相手に不利になるよう不当操作したなどとして、同社を正式に提訴している。

 一方、国内ではグーグルの支出がワシントンDCに集中している点に関心が集まっている。同社は政治家、弁護士、実業家、投資家といった影響力の高い人が集まる地域のロビー活動を強化しているもようで、ホワイトハウスや議会に対する影響力の強さから、同社の秘めた動機に関する憶測なども浮上している。

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