気軽な外食、昼食部門が改善〜安い定食が人気

 近年人気が低迷していたカジュアル・ダイニング業界に、やや改善の兆しが見えてきた。

 USAトゥデイによると、カジュアル・ダイニングは、給仕がテーブルでサーブするが雰囲気は打ち解けた感じのレストラン形態。市場規模は870億ドルに上り、過去7年間は落ち込みが続いていた。

 しかし市場調査NPDグループの最新報告書によると、2015年2月までの1年間は、客足の減少が止まって安定し始めると同時に、価格の上昇などで消費者支出も3%増加した。

 伸びを促している最大の要因は、昼食ビジネスの増加にある。アップルビーズやTGIフライデイズはいずれもランチで6.99ドルの定食メニューを提供しているほか、チリーズでは6ドルのメニューも出しており、短時間で安く昼食を取れるため客が増えた。また、全米的な雇用や消費者景況感の改善も業界全体の業績安定につながっていると考えられる。

 一方で、夜間や週末の客足はまだ減少しており、ディナー客は過去1年に1%減少した。外食支出全体に占めるカジュアル・ダイニングの割合は約10%程度で、最大はファスト・フードの約79%、残りはデニーズやアイホップといった中流レストランが10%、高級レストランが約1%を占めている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る