イラン核協議に不安も けん引役のケリー氏骨折

 【共同】ケリー国務長官(71)が訪問先のスイスで負傷し、今月末に期限が迫るイランとの核協議への影響を不安視する声が広がり始めた。米政府は懸念払拭に躍起だ。ケリー氏は1日、米国に帰国。東部ボストンで治療を受け、早期回復を目指す。

 ケリー氏はイランとの最終合意に向け、交渉のけん引役を務めてきた。スイスを訪れていたのも、5月30日にイランのザリフ外相と直接会談したためだ。

 ケリー氏は翌31日、サイクリング中に転倒し、右大腿骨を折る重傷。予定していたスペインやフランスへの訪問を取りやめた。

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