今も白人とアジア系男性中心〜グーグルの社員構成
- 2015年6月5日
- 米国ビジネス
インターネット検索大手グーグルは、社内のダイバーシティ(多様性)を高める努力を続けているが、社員構成はまだ白人とアジア系の男性が大部分を占めることが最新報告で明らかになった。
AP通信によると、同社が1日発表した2015年初における社員の性別・人種構成内訳は、世界中のIT技術職社員のうち女性は18%で、前年からわずか1ポイントの拡大にとどまり、米国では白人が59%、アジア系が35%を占めた。14年に雇用した技術職のうち女性は21%だった。同社は14年に世界で9700人を雇用したが、このうちプログラマーなど専門技能を要する職種の内訳は公表していない。
14年末時点の社員総数は5万3600人で、米国では黒人の構成比がわずか2%、ヒスパニック(中南米系)は3%にとどまっている。米国の全業界の労働力構成比は黒人が12%、ヒスパニックは14%。
グーグルは昨年から社員の性別・人種構成を発表しており、アップルやフェイスブックなど他の業界大手もこれに続いた。その結果、多様性はIT業界全体の問題であることが明確になったため、グーグルはじめ業界大手のほとんどは、女性や黒人、ヒスパニックの学生の興味を理数系に向けさせる事業への支出を増やし、大学卒業を控えたマイノリティ学生の求人活動を強化して状況の改善を図っている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ