ソニーの書類暴露被害はまだ続く 〜 今度は次世代製品の開発計画が明るみに

 ソニーは、ソニー・ピクチャーズ(Sony Pictures)のコメディー映画「ザ・インタビュー」が原因となってハックされ盗まれた内部書類がウィキリークスで暴露されるという被害をいまだに受けている。

 同社はハックされた際に、幹部たちを含む万単位の従業員の電子メール交信内容のほか、約25万の内部書類を盗まれた。今回公開されたのは、同社の新製品開発計画に関する書類だ。

 4K誌によると、ウィキリークスに掲載された社外秘書類には、HDR(high dynamic range)機能のついた次世代型4Kブルーレイ再生機を開発中であることが明記されている。

 同製品は、ソニーの最新型4Kテレビとの相乗効果をもたらす可能性がある。同社の新型4Kテレビの一つは、HDR機能に対応する機種になるとみられており、2015年下半期に発売される見通しだ。

 ソニーは、4Kコンテントをアップル(Apple)にライセンスすることで合意し、4K娯楽メディアの流通をアップルのコンテント・サービスによって実験する計画も暴露されたばかりだ。

 今回公開された内部書類の内容自体は、消費者にとって喜ばしい情報だ。しかし、競合各社の対応を刺激することになり、新製品によるソニー製品の差別化や競争力が弱められる可能性がある。

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