肺がんの一次治療薬に認可〜アストラゼネカの「イレッサ」

 食品医薬品局(FDA)は13日、英製薬大手アストラゼネカの「イレッサ(Iressa)」を一般的な肺がんの一次治療薬として認可した。

 ロイター通信によると、今回の承認は、これまで治療を受けていない非小細胞肺がん患者106人に対する臨床試験結果に基づく。イレッサは従来、化学療法の効き目がない患者に限り使用が認められていた。

 米国では、がんの死因では肺がんが最も多い。国立がん研究所は今年の肺がんによる死者数を15万8000人以上と推測している。

 イレッサは今年1〜3月期、前年同期比5%減の1億4400万ドルを売り上げたが、今回の承認によって伸びる可能性がある。

 イレッサやスイス製薬大手ロシュの「タルセバ(Tarceva)」は、特定の遺伝子変異による肺がん患者に対して重要な治療の選択肢となっている。

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