シャープ、米カイメタと提携〜薄型軽量の衛星アンテナ開発で

 シャープは19日、衛星通信向けアンテナの研究・開発企業カイメタ(Kymeta Corporation、ワシントン州)と新方式のフラット型衛星アンテナを共同開発すると発表した。移動体衛星通信の低コスト化と信頼性の向上が狙い。 

 同社ウェブサイトによると、共同開発するアンテナは従来のパラボラアンテナと同等の送受信性能を実現できる見通し。可動部品なしで衛星を追尾できる特長があり、信頼性が高く薄型で軽量のため、車や船舶、航空機などの移動体に容易に設置できるという。

 フラット型衛星アンテナにはカイメタ独自のエムテナ(mTenna)技術が採用され、基本構造は衛星との送受信に必要な回路を形成したガラス基板にもう1枚のガラス基板を重ねた造りになっている。液晶ディスプレイの構造に近いため、シャープが保有する液晶用の生産ラインを活用した共同開発や試作が可能という。

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