グーグルと仏サノフィが提携 〜 糖尿病治療法の共同開発で合意

 グーグル(Google)は8月31日、同社の医療技術研究部門がフランスの製薬大手サノフィ(Sanofi)と提携し、糖尿病の病状監視や治療法の開発について共同研究することで合意したことを明らかにした。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、グーグル傘下の生命科学部門とサノフィは今回の合意を受けて、糖尿病に影響を与える要因に関する情報を収集し、それらを分析して因果関係を特定し、病状経過追跡や治療法の開発に役立てる計画だ。

 サノフィは、糖尿病の薬を中核分野の一つに位置づけている欧州製薬大手の一つ。同社では、糖尿病治療薬の売り上げが全体の約20%を占めており、直近四半期には約21億ドルを売り上げた。

 グーグルの生命科学部門は、血糖値を計測するコンタクト・レンズを開発しており、同事業ではスイスのノバルティスとも提携している。

 生命科学部門は、グーグルが持ち株親会社のアルファベットの設立手続きを完了する2015年末に、アルファベット傘下の企業としてグーグルから独立する。

 国際糖尿病協会は、世界の糖尿病患者数が2035年までに約5億9000万人に達すると予想する。

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