IBM、電子機器業界向けIoTサービスを開始 〜 検知器データの即時分析を提供

 IBMは3日、業界特定型かつクラウド基盤のモノのインターネット(IoT=Internet of Things)サービスを開始した。同サービスは、特定の業界向けに順次投入される計画で、第一弾の今回は、電子製品業界の企業向けに提供される。

 ビジネス・クラウド・ニュースによると、最初のサービスは、個々の検知器からデータを集めて、電子機器製造業者の工程に関する即時分析内容を提供するものだ。

 IBMはそれと同時に、英チップ設計大手ARMの協力を得て、IBM IoTファウンデーションを構築し、ARM設計基盤のチップで稼働する機器類が分析用データをIBMのIoTサービス向けに発信できるよう、自社のIoTシステムを統合した。

 IBM IoTファウンデーションは、機械間(M2M=machine to machine)データ分析の複雑化を緩和することで、各種の機器類に搭載された検知器から集められるデータの分析を簡便化しようと狙うクラウド・サービス。

 利用企業は、IBMのデータ解析プラットフォームであるブルーミックス(Bluemix)へのアクセスが認められ、動きの激しい膨大な量のデータの即時分析に対応できるようになる。

 IBM IoTファウンデーションはまた、同サービスの利用に関する導入企業の財務や知的財産、戦略といった社外秘情報を安全に提供する。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る