42歳クルム伊達、複連勝 3回戦へ、全豪テニス

 【共同】テニスの全豪オープン第5日は18日、メルボルンで行われ、女子ダブルス2回戦で42歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)とアランチャ・パラサントンハ(スペイン)のペアが、昨年のロンドン五輪銀メダルの第2シード、アンドレア・フラバーチコバ、ルーシー・ハラデツカ組(チェコ)を7—5、3—6、6—3で破り、3回戦に進んだ。

 女子シングルス3回戦で第4シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)はヘザー・ワトソン(米国)を6—3、6—1で退け、第5シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)とともに4回戦に進んだ。

■「2回ずつ勝てミラクル」 クルム伊達、単複で快進撃

 大ベテランがシングルスに続き、ダブルスでも快進撃している。クルム伊達は初めて組んだパラサントンハとのペアで、2年前の全仏オープンを制したチェコ組を破った。4日連続の試合に耐え「2回ずつ勝てるなんてミラクルだと思う」と驚きを隠さなかった。四大大会の両種目でともに3回戦進出は長い競技人生で初めてだ。

 175センチと長身のパートナーがリーチを生かしてボレーを打ち込み、クルム伊達は鮮やかに角度のあるクロスを次々と決めた。「どうしたら自分のパートナーが動きやすいか、彼女は知っている」と相性の良さを実感。12歳年下の相棒とのコンビは第2シードを相手に主導権を握り続けた。

 体力的には「がくっ、ときてもおかしくない」という戦いが続くが、白星も重ね「(ダブルスをやることで)気持ちを切り替える、いいきっかけになっている」と好循環が生まれている。19日にヨバノフスキ(セルビア)と当たるシングルス3回戦に向け「体が動かなくなるのは覚悟の上。そうなってもカバーできる手段を考えながらプレーしたい」と意気込んだ。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る