セールスフォース(Salesforce)は、新興企業のミンハッシュ(MinHash)を買収した。
ミンハッシュは2014年に起業されたばかりで、総勢わずか4人の零細新興企業だが、データ科学を応用して市場動向を読み取るシステムを開発したことで、セールスフォースの目にとまった。買収額は非公表。
法人向け販促業務用ソフトウェアや顧客関係管理ソフトウェアのクラウド化で業界大手にのし上がったセールスフォースでは、データ科学や機械学習、業務用検索を強化することで、販売や販促、業務効率化、業務自動化、オンライン協業といった各種の機能を継続的に拡充することに注力している。
PCワールドによると、ミンハッシュのプラットフォームは、買収にともなって2016年1月21日に停止され、ミンハッシュの全員はセールスフォースに組み込まれるが、ミンハッシュのプラットフォームがセールスフォースの製品にどのように統合されるかについては明らかにされていない。
ミンハッシュの技術と製品は、人工知能やデータ科学を駆使した「販促メディアの達人」と同社自身が説明するもので、簡単にいえば、販促担当者らの仕事を自動化するというもの。
販促担当者らは一般に、各種のメディアに氾濫する膨大な量のデータや投稿内容、情報をスキャンして、カギとなる言葉を追跡しながら、市場の動きや傾向、兆候を判断し、それに応じた仕事の流れを設計して販促や広報、宣伝を展開する。
ミンハッシュの技術とプラットフォームはそれに代わって人工知能を活用し、メディア上で表面化しつつある動向や傾向、兆候を解析し、販促担当者らがその内容に応じてテキストや画像、ハッシュタグ、URLを介して販促対応できるようにする。
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