世界の失業者2.1億人に 失業率、17年まで6%続く

 【共同】国際労働機関(ILO)は22日、世界の失業者数が今後5年間で2億1060万人に達する恐れがあるとの報告書を発表した。2017年まで失業率は6%のまま高止まりする可能性があるという。

 リーマン・ショック後の世界的な金融危機が雇用情勢の悪化を招き、特に12年は債務危機の打撃を受けた欧州で景気が後退、各国に影響が広がった。12年の失業者数は推計で約1億9700万人。12年だけで400万人の雇用が失われ、13年も510万人、14年にもさらに300万人の雇用が失われる見通しだ。

 ILOは先進国での失業が発展途上国に波及したとみており、主要国に雇用創出のための効果的な財政出動を求めている。

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