コネクテッド・カーがIoT市場をけん引か 〜 ガートナーやマッキンゼーが予想

 調査会社のガートナーによると、相互に通信する無数のモノの接続網として知られる「モノのインターネット(IoT=Internet of Things)」は2015年に飛躍的に拡大し、相互接続する機器の数は約49億個に達すると予想される。

 また、その数は2015年に前年比30%増で増え、2020年までに約5倍の250億個に達すると見込まれる。

 英テレグラフ紙が報じたガートナーの調べによると、IoT機器増加の主因の一つはコネクテッド・カーで、その割合は2020年までに5台に1台に増え、世界で2.5億台以上に達すると予想される。

 「車載インフォテインメント・システムの進化によって、デジタル・コンテントの車内消費は今後ますます増加し、それを受けて、さらに洗練されたインフォテインメント・システムの需要が高まり、相互無線接続する車載ITやインターネット接続機能を備えた車がIoT市場拡大をけん引する一因になる」とガートナーのジェイムズ・ハインズ調査部長は指摘する。

 コネクテッド・カーの初期段階は、車をモバイル機器に接続(car-to-mobile)させる機能が主流となり、その次に車同士が相互通信(vehicle-to-vehicle)するようになり、さらにその次には、車が各種の基幹設備に接続(vehicle-to-infrastructure)するようになると考えられる。

 マッキンゼーが先日発表した報告書によると、「車の接続性の劇的拡大」によって「自動車業界が激変する結果、接続用構成品と関連サービスの市場が大幅に拡大し、その価値は現在の300億ドルから2020年までには1700億ドルに成長する可能性がある。

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