グーグル・トランスレート(Google Translate)に代表される各種のオンライン翻訳サービスは、外国語の書類を理解したい企業や個人にとって劇的な解決策をもたらした。しかし、法律用語で満ちた契約書にとってのグーグル・トランスレートのような機能は登場しなかった。
そこに目をつけたのが、イスラエルの新興企業ローギークス(LawGeex)だ。
PCワールドによると、ローギークスは、契約書の内容を精査するプラットフォームを立ち上げ、人工知能を基盤としたオンライン・ツールによって弁護士費用軽減策を企業や個人に提供する。
「世界初の契約内容精査プラットフォーム」と同社は謳っている。
会社や個人が契約書に署名する前に、「公平な内容の契約」を結ぼうとしていることを確認できるようにすることが同社の狙いだ。
同プラットフォームは、クラウドソースド・データ(crowdsourced data)やテキスト分析、専門弁護士らの知識を機械学習アルゴリズムと組み合わせることで、深みのある内容精査機能をだれでも使えるようにするものだ。
精査結果は「一般的な英語」で提供される。そのなかには、異常な箇所や潜在的問題となる部分、欠如している条項に関する説明が含まれる。精査結果は、わかりやすい言葉で説明され、24時間以内に提供される。
利用者は、ローギークスのシステムに契約書をアップロードするだけ。同社のプラットフォームは現在、労使契約を含め20種類以上の契約書を精査している。
ローギークスは、類似する膨大な量の契約書のデータベースと当該契約書を対比させる数々の技術を使い、問題の可能性がある部分を検出する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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