ロボットはまだ世界を乗っ取らない 〜 安心感を与えてくれる5つの失敗例
- 2016年4月21日
- アメリカ発ニュース
ドローンやロボットが日常生活で欠かせない存在になるという見方や期待が高まっているが、実際にはその水準までまだほど遠いのが実情だ。
アントレプレナー誌は、「世界がロボットに(しばらくは)乗っ取られないことを示す5つの失敗例」として、下記の動画5件を紹介した。
1)サンタクロースのそりを見立てた台のうえに、プレゼントの入った箱をドローンで置こうとするが、ドローンごと落下。
2)菓子を一つ、袋から取り出して、マネキンの口に入れるはずの機械腕が誤作動し、マネキンの顔を殴り続ける。
3)二足歩行ロボットが階段を上ろうとするが、わずか3段目で転落。
4)2機の二足歩行ロボットがサッカーを真似して、1機が蹴ったボールを、ゴール前に立ったもう1機が止めようとするが、そのキーパー役は、ボールがゴールに入ってからダイブするほど反応が遅い。
5)食卓に置かれた機械腕が、シリアルの箱を持ち上げてお椀にシリアルを入れようとするが、うまく行かない。すると、まるで短気を起こしたかのように箱ごと食卓から放り投げる。
それらの実例を見ると、人間がほとんど無意識に行っている状況判断や運動制御といった機能が、ロボットではまだ不可能だということが分かる。
もちろん技術は日進月歩であるため、数十年内にはロボットやドローンが人間生活に溶け込んで機能するだろう。科学空想映画が描くような「人間が機械に敗北する日」もやって来ないとは言い切れない。しかし、その心配は今後しばらく不要と言えそうだ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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