2015年はアパレルのオンライン売上高がコンピュータを抜き、初めてeコマース市場の最大部門になったことが、ウェブ分析会社コムスコアの調べで分かった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、アパレルとアクセサリーのオンライン売上高は515億ドル、コンピュータ・ハードウェアは499億ドルだった。アパレルには衣類のほかに靴、ハンドバッグ、化粧品が含まれ、コンピュータにはデスクトップ、ラップトップ、タブレットおよびモニターやキーボードなどの周辺機器が含まれる。
両部門とも前年より増えたが、送料無料サービスの提供や携帯端末を使った購入の増加によってアパレルは19%増と、コンピュータの5.3%増より大きく伸びた。最近は、99ドルの年会費を払えばあらゆる商品を2日以内に送料無料で受け取れるオンライン小売り最大手アマゾンの「プライム」のような制度が普及し、消費者は小さな物でも送料を気にせず頻繁に購入しやすくなった。プライム会員の年間支出は非会員の約2倍との推計もある。
15年はeコマースにおける送料無料販売の割合が大幅に伸び、アパレルのような比較的小さな買い物では総額に占める送料の比率が大きくなるため、返品を含めた送料無料サービスの重要度が増している。
また、携帯端末を使って買い物をする人が増えたこともアパレル販売の急伸につながっている。携帯電話やタブレット経由の商品購入額は15年10〜12月期に156億ドルと前年同期(107億ドル)から大幅に増えたが、こうした購入では多くの決断を要する高額商品より安くて単純な商品の方が買いやすいため、アパレルがコンピュータより大きな恩恵にあずかっている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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