路上でのチップ強要に対処 〜 NY市議会が条例案提出

 ニューヨーク市の繁華街タイムズスクエアで観光客らにチップを強要する着ぐるみのキャラクターやボディペイントをしたトップレスの女性など、路上パフォーマー関連の苦情が増加しており、市議会でこのほど規制条例案が提出された。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、条例案は市の運輸局がタイムズスクエアを商業、非商業、通行の3つの区画に分け、一部の区画で商業活動を制限するという内容。条例案を提出したダン・ガロドニック議員は 「タイムズスクエアではこうした規則が必要だ。望む人はキャラクターを探し、そうではない人は避けられる自由を提供し、誰もが広場を楽しめるようにする単純な枠組み」と語った。

 カウボーイ・ハットに白いブリーフとウェスタンブーツ姿でギターを弾くタイムズスクエアの名物男「ネイキッド・カウボーイ」ことロバート・バーク氏も、「タイムズスクエアを避けている人がいる」と感じており、条例案を支持する。「個人的には多少の自由が制限されるかもしれないが、これで路上パフォーマンスの質が上がると思う」

 一方、観光バスの乗車券販売労働者を代表する交通運輸労働者組合(TWU)は、販売する場所が制限され労働者の収入が減るとして条例案に反対している。

 タイムズスクエアの着ぐるみキャラクターやトップレス女性問題に対しては昨年、ビル・デブラジオ市長も対策委員会を立ち上げたほか、地域の事業者団体もコンサルタントやロビイストを雇用して事態の改善を図っている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る