「人工心臓と心移植」セミナー、6月15日ニューヨークで開催

 日本クラブと米国日本人医師会が共催する「第38回ヘルスセミナー」が、ニューヨークで開かれる。テーマは、「心不全外科の最前線-人工心臓と心移植-」。講師は、コロンビア大学心臓血管外科の武田浩二。

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 心疾患、特に心不全(心臓のポンプ機能低下)による高い死亡率は、日本、米国ともに大きな社会問題になっている。重い心臓病のため、薬や手術をしても心不全が改善しない患者に対して、従来は心臓移植が唯一の治療手段だった。しかし、 慢性的な臓器提供者不足が、世界中で問題となっており、心臓移植数は移植待機患者数に追いついていないのが現状だ。

 一方、心臓手術における技術はここ10年で大きく発展してきている。技術進歩にともない、より小型で合併症の少ない、体内植え込み型人工心臓が、近年の主流となり、 心臓移植を受けるまでの間のつなぎ的役目だけでなく、 心臓移植をすることなく人工心臓だけで生きられるようになる、最終的な根治療法のひとつとなってきている。

 セミナーでは、コロンビア心不全外科チーム (Team Japan) の取り組みについて紹介する。

 講師は、1999年大阪大学医学部卒業、2010年大阪大学医学系研究科修了(医学博士)。同年よりシカゴ、ノースウエスタン大学にて心臓外科フェローに従事。2013年よりコロンビア大学心臓胸部外科にてインストラクター、2014年より同Assistant Professor of Surgeryとして主に心不全外科治療に従事。

◾️日時:6月15日(水)6:30pm〜8:30pm
◾️会場:日本クラブ5Fサクラルーム日本クラブ(145 West 57th Street, New York, NY 10019)
◾️会費:会員10ドル、一般15ドル(軽食、ワイン、ソフトドリンク代含む)
◾️申し込み&問い合わせ:日本クラブ (担当内藤、212-581-2223、hnaito@nipponclub.org)

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