ゼネラル・モーターズ(GM)は23日、米海軍との協業によって、水素燃料電池で稼働する無人潜水艇を開発中であることを明らかにした。充電なしで60日以上、潜水航行できるようにすることが同事業の狙いだ。
GMは、水素燃料電池を何年も前から開発してきた。水素ガスを電気に変換することで車の燃料源にするという構想の一環だ。
フォーチュン誌によると、GMと海軍による水中ドローン共同開発は、GMと米軍部の協力関係強化のほか、水素燃料電池を車以外に応用する事業機会拡大の模索、そして、米沿岸の警備や海中調査の効率化という狙いがある。
米海軍研究研究所(Naval Research Laboratory=NRL)は最近、GMの水素燃料電池を搭載した水中ドローンの試作機の実用性を精査し、共同開発を続行する価値があると判断している。
水中ドローンの開発は海軍にとって重要事項の一つと位置づけられる。「信頼性と安定性のある無人潜水システムの開発には莫大な費用と時間がかかるため、GMとの共同開発には大きな意義がある」とNRLのキャレン・スワイダー・リヨン代替エネルギー部長は話している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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