パナマ拡張も大型船入れず 〜 NY港、橋の工事が遅延

 パナマ運河の拡張工事が今月中に完了し、「ポスト・パナマックス」と呼ばれる超大型コンテナ船の通航が可能になる。これに合わせて東海岸の港湾は湾内、荷揚げ施設、道路などの受け入れ準備を急いできたが、主要港ニューヨーク・
ニュージャージー(NY/NJ)の関連工事が間に合わず、着岸させられないことで他港にも影響が及びそうだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、NY/NJ港湾公社は2015年末、ニュージャージー州ベイヨンとニューヨーク市スタテン島を結ぶベイヨン橋のかさ上げ工事について、工学的誤算と悪天候による遅れを理由に完了が17年末にずれ込むと発表。それまでは超大型船がNY/NJ港の最も大きな3つのターミナルに入港できないことになった。

 アジアの輸出業者や船会社の多くは、米北東部の大都市と直接つながるNY/NJ港へのアクセスを見込んで運河の拡張計画を支持してきたが、拡張後すぐには東海岸向けの貨物を増やせないとなれば思惑が大きく外れる。パナマ運河の大型船通航予約を保留するという船会社も表れ、アジア〜東海岸路線の運航をすでに決定し大型船の改造に多額を投じている船会社は期待したコスト削減効果を見込めなくなっている。拡張後のパナマ運河は輸送能力1万4000TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)の船が通航可能になるが、現在NY/NJ港のターミナルに入港可能な船は輸送能力9000〜1万TEUが最大となっている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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