ウォルマートのスマホ決済サービス、利用増える

 小売り最大手のウォルマート・ストアズは、昨年12月から始めたモバイル決済サービス「ウォルマート・ペイ」の全米導入を完了し、現在この決済アプリ取引の88%を2回以上の利用者が占めていると発表した。
 
 ロイター通信によると、米国部門のサービスを担当するダニエル・エッカート上席副社長は「アプリを使った決済は6月最終週に45%増加した」と述べた。 今のところアプリの利用で消費支出が増えたという状況は見られないが、同社は消費者の買い物行動を観察しており、アプリの利用促進を図って宣伝も始める予定だという。
 
 ウォルマート・ペイはアップル製とアンドロイド系のいずれの端末にも対応し、主要なクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードのほかウォルマートのギフトカードで支払いができる。利用する場合は、レジでアプリを起動し支払いオプションを選択して、レジに表示されたコードをスマホのカメラでスキャンすると、アプリにレシートが送信される。
 
 米小売り各社は過去2年間に数々のモバイル決済アプリを発表しているが、消費者や商店の導入の動きは遅い。市場調査フォレスター・リサーチによると、2015年の国内携帯決済総額は670億ドルで、16年は830億ドルに伸び、スマホを使った購入の総額の24%を占めると見込まれる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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