スマートフォンでボタンをクリックすれば料理を注文できるモバイル注文システム(MOS)を導入するレストランが増えている。
シアトル・タイムズによると、スマートフォンによる注文を利用する消費者は、客単価平均や来店頻度が高く、売り上げの増加につながるため、最近では、多くのレストラン出店計画でMOSが重視されるようになった。
MOSを最初に大々的に導入したのはドミノズ・ピザだ。出前注文も多いドミノズ・ピザでは、ピザの絵文字をテキストするか専用アプリケーションを開くだけで注文できるようにしたところ、注文数が大幅に増えたという。
競合店のピザ・ハットやパパ・ジョーンズでも類似の手法を取り入れ、好結果を出している。3社ともに売り上げの約半分がMOS経由で占められる。
一方、スターバックスでは、天候情報にもとづいて異なる飲み物や食べ物をを販売する機能をモバイル決済アプリケーションに追加する計画だ。
そのほか、ダンキン・ドーナツは6月にMOSを全米で導入し、マクドナルドでは独自のMOSを春から試験運用している。
デロイトが先日発表した調査結果によると、ファスト・フード店では、技術を応用した注文方法を消費者に提供すると、消費者の来店頻度が6%高まり、1回あたりの平均支出額が約20%増加する。
MOSでは、注文の自動繰り返しが簡単なため、同じブランド店の利用頻度を高める効果がある。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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