靴は立体印刷で生産する時代に突入か 〜新興企業のフィーツが示す可能性

 立体印刷が靴の生産に革命をもたらそうとしている。
 
 ニューヨーク・タイムズによると、2年前に設立されたカリフォルニア州サンディエゴの靴会社フィーツ(Feetz)では、1台あたり5000ドルの立体印刷機を工場に100台導入し、カスタム・メイドの靴を安く生産している。
 
 立体印刷機は、異なるサイズの靴をつくるたびに簡単に再設定できる。靴1足の生産にかかる時間は最高12時間。社員はわずか15人で、労力と輸送コストが少なく在庫もないため、1足あたりの利益率は50%に上る。
 
 フィーツのルーシー・ビアード最高経営責任者(CEO)は、保険経理人をしていたときに立体印刷を雑誌で見て、個別製品大量製造(マス・カスタマイゼーション)の方法を思いついた。現在では、1時間以内で靴を立体印刷する構想をあたためている、と同氏は話す。
 
 フィーツの事業モデルは、消費者からオンライン受注すると、注文者のスマートフォンにダウンロードさせるアプリケーションを使って足の投影画像をもとに立体モデルを作成する。靴(199ドル)の材料は再生材で、厚いパッドで履き心地を確保している。
 
 ファッション業界では、スマートフォンや立体印刷のような新しい技術が商品の注文や生産、販売方法を変え始めている。
 
 1980年代以降に生まれたY世代を中心に大量生産の既製品を避ける傾向が強まるなか、立体印刷を活用した商品化に挑戦する新興企業は増えている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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