エトナ、アップルウォッチを加入者に割引販売

 保険大手のエトナは、アップルの腕時計型端末「アップルウォッチ」を一部の被保険者に割り引き販売する。アップルが保険会社と取り引きするのは初めて。健康やフィットネスへの意識が高い潜在顧客に訴える格好の機会になりそうだ。
 
 ロイター通信によると、国内で約2300万人に保険を提供するエトナは、約5万人の従業員にもアップルウォッチを無償提供する。加入者向けには、ウォッチの価格を大幅に割り引くと同時に割り引き後の金額を完済する月々の支払いプランを導入する。値下げ幅は各加入者で異なるという。
 
 ただ、9月上旬に発売された2代目アップルウォッチへの消費者の反応は鈍く、アナリストは今後も市場が限定されると予想している。市場調査IDCによると、初代ウォッチの今年4〜6月期の出荷台数は前年同期比56.7%減の160万台にとどまった。
 
 一方、競合する身体装着型端末のフィットビット(Fitbit)の同期出荷台数は、アップルウォッチを大幅に上回る570万台だった。
 
 エトナはさらに、薬を飲む時間や補充の時期を知らせるアラーム、医師へのメッセージ発信や通話を可能にするアップルウォッチ用の各種アプリケーションを開発している。アプリは2017年初めに投入が予定され、利用者はアップル・ウォレットを通じて料金支払いができる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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