英国のフィンテック会社「Trading.co.uk」は、トランプ大統領のツイッター投稿をモニターして株式、各種相場の動向を警告する新しいアプリケーションを発表した。
ロイター通信によると、トランプ氏の頻繁なツイッター投稿は市場に大きな影響を与えており、世界の株式、通貨、商品市場に多額を投資するファンドマネジャーやトレーダーは氏のツイートをチェックするのが日課のようになっている。
トランプ氏は大統領就任前の11日に開いた会見で、製薬会社を批判して「価格による殺人がまかり通っている」と発言。これを受けて医薬品株が下落した。17日の新聞に掲載された「米ドルは高すぎる」という発言でも為替相場が動き、2016年12月にはツイッターでの発言によってロッキード・マーチンやボーイングの株が値を下げた。
新アプリは、大統領のツイートをモニターし、株価に影響を与えそうな時はいち早く警告。ツイート発信の時刻やツイートの対象となった企業、国が分かる。Trading.co.ukのガレス・マンCEOによると、アプリは人工知能(AI)を使って市場への影響を分析しており、市場と関係あるツイートと無関係のツイートを区別できる。例えば「ボーイング」と発言した場合、「ボーイング747型で移動した」というだけなら警告の対象にはならないという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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