フェイスブック、マイクロソフトのアトラスを買収

 フェイスブック(Facebook)は、マイクロソフト(Microsoft)の事業部門であるアトラス・アドバタイザー・スイート(Atlas Advertiser Suite)を買収する。

 フェイスブックがアトラスをマイクロソフトから買い取るという噂は、2012年12月から流れていたが、両社ともそれについてこれまで談話発表を拒否していた。

 しかし、フェイスブックのブライアン・ボーランド製品販促部長は2月28日、その事実を認め、合意が成立したことを明らかにした。

 フェイスブックは、アトラスを広告システムに組み込むことで、スマートフォン利用者向けの広告配信の効率化や、フェイスブック以外のウェブサイトへの広告配信を強化し、グーグル(Google)への対抗力を拡充する。

 PCマガジンによると、「こんにちの販促環境は2〜3年前から劇的に変化した」と話すボーランド氏は、いくつものプラットフォームを交錯させながら末端利用者や消費者に販促する効果的手法を広告代理店が理解していないと指摘。

 同社はそこで、オンライン広告ソフトウェアのアトラスを自社傘下に収めることで、フェイスブックとほかの手段を混ぜあわせた販促戦略を企業各社に提供できるようにする戦略を打ち出した。

 フェイスブック上で販促する広告担当者たちの一部は、アトラスをすでに活用してきた。そのため、それらの販促担当者とフェイスブックの取引関係はより密になる。

 「究極的には、アトラスの強力なプラットフォームを、ニールセンやデータロジックス(Datalogix)と組み合わせることで、販促漏れが起きる穴をふさぎ、さらに、フェイスブック上での宣伝効果を、ほかの場所での広告効果と比較できるようにする」とボーランド氏は説明する。

 アトラスは、個々の消費者の嗜好に基づいた広告の効果を測定できるほか、異種プラットフォームへの広告配信を統合管理できる。

 アトラスは、マイクロソフトが60億ドルの巨費を投じて2007年に買収したアクアンティブ(aQuantive)の一部門で、何年か前から売却先を探していた。

 アトラスの売買価格は非公開だが、一部の業界専門家は1億ドルくらいではないかという予想を示している。

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