日本は「隠れた人工知能価値の宝庫」 〜 バークレイズ、アジア最高の投資機会の可能性、と報告

世界的な人工知能投資ブームのなかで、これまで注目されてこなかった日本市場が、アジアでもっとも魅力的な投資先として浮上している、と英金融大手バークレイズ(Barclays)が6月4日に報告した。

CNBCによると、「日本は人工知能関連でアジア最高の割安感を提供している可能性が高い」とバークレイズの市場分析家らは最新の報告書のなかで指摘した。台湾や韓国が人工知能関連株高でアジア市場をけん引するなか、日本の人工知能関連株は他国より伸び悩んでいるが、「潜在的な価値は大きい」と同報告書は書いている。

同報告書によると、いくつかの日本企業は、人工知能基幹設備をささえる重要部品や素材の分野において世界的に高い競争力を持っている。その代表的分野は、半導体製造装置や電子部品、先端材料だ。それらの業界の日本企業は、生成人工知能の世界的需要拡大にともなう恩恵をこれから受ける可能性が高いと分析家らはみている。

近年、投資家たちの関心は、おもに米国の技術大手(たとえばエヌビディア)や台湾の半導体大手(TSMCら)、韓国の技術大手(サムスンら)に集中してきた。一方、日本株は長年にわたる低迷や円安進行の影響もあって軽視されてきた。そのため、日本の人工知能銘柄は正しく評価されていない、とバークレイズは指摘する。

同社の分析家たちは、そうした「見落とされがちの日本」を「隠れた人工知能価値の宝庫」と表現し、選別的な投資を通じて日本株の再評価が進む可能性を指摘した。

市場関係者からは、「日本企業は目立たないが、世界供給網にとって不可欠の製品を生産する会社がいくつもある」「人工知能景気の本格化によって、その価値がようやく見直される局面に来ている」という声もある。

ただ、為替動向や地政学リスク、世界的な人工知能投資資金の集中度合いによっては、日本市場の上昇が限定的になる可能性はつねに残る。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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