電動バス工場を加州に建設〜中国BYD、米市場に進出
- 2013年4月30日
- 米国ビジネス
中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)が電動バスの販売で米国市場に進出する。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ウォーレン・バフェット氏らが出資するBYDは5月1日、カリフォルニア州ランカスターで電動バスの組立工場をオープンする。
BYDが米市場を重視する理由は、米国製部品の調達率指針「Buy America」に準拠すれば電動バスの購入に政府から最高80%の補助金が出るため。指針によると、車を「米国産」と呼ぶには米国で調達した部品のコスト割合が60%を上回り、最終組み立ても米国で行われる必要がある。
加州ロングビーチ市の交通局は3月、BYD製バス10台を1210万ドルで購入するほか、200万ドルを投じて充電施設の設計・建設を行うと発表した。計画予算の約半分は、連邦政府の補助で賄われる。
BYDのマイケル・オースティン広報によると、米国でバスを組み立てると中国より10万ドル余分にかかる。しかし、電動バスが政府の補助金交付基準を満たしているため「工場を構える経済的価値はコストを上回る」という。
BYDによると、電動バス生産にかかるコストの半分以上は電池が占める。電池は中国製だが、基幹部品の多くは米国製だという。
オースティン氏は、一連の優遇措置がなくても電動バスの需要はあるとみている。電動バスを12年間所有する場合のコストはディーゼル・エンジンのバスより低いという。
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