活動家家族らへの圧力懸念 米中人権対話

 【共同】米中両政府の高官が人権状況について話し合う「米中人権対話」が先月31日、中国雲南省昆明で行われた。3日の新華社電などが伝えた。AP通信によると、米国側は、中国当局が人権活動家本人だけでなく、その親族や仲間への圧力を強めていることに強い懸念を示した。

 習近平指導部発足後、初の開催。米側の懸念は、昨年5月に渡米した人権活動家、陳光誠氏の親族への当局の報復や、ノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏の妻の自宅軟禁を念頭に置いたものとみられる。

 米側は中国のチベット族やウイグル族など少数民族の居住地区で、宗教の自由が厳しく制限されていることにも懸念を表明。チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世と対話を進めるよう中国側に要求した。

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