米、また核性能実験 既存兵器維持の姿勢

 【共同】米核安全保障局(NNSA)は20日までに、少量のプルトニウムを用いて核兵器の性能を調べる実験を、今年4〜6月にニューメキシコ州のサンディア国立研究所で1回実施したことを明らかにした。

 「Zマシン」と呼ばれる特殊な装置による、核実験場や爆薬を使わない実験。プルトニウムを用いたZマシンの実験は、昨年10〜12月以来。

 オバマ大統領は今年6月、ベルリンでの演説で一層の核削減に向けた決意を表明したが、同様の実験を繰り返し実施しており、既存の核兵器を維持する姿勢も明確にしている。

 Zマシンは世界で最も強力なエックス線を発する実験装置とされ、核兵器の爆発時に近い超高温、高圧の状態を人工的につくり出し、プルトニウムの反応を調べる。NNSAは核兵器の安全性や性能を維持するために必要な実験としている。

 オバマ政権下ではこのほか、核爆発を伴わない臨界前核実験も4回行われている。

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