化学兵器の所在つかめず 米、シリアで誤爆の恐れも

 【共同】AP通信は30日までに、複数の米情報機関当局者の話として、シリアのアサド政権が保有している化学兵器の正確な所在地を、米政府が把握できていないと報じた。

 当局者はAPに対し、アサド政権が最近になって、化学兵器の保管場所を移動した可能性があると指摘。米国は巡航ミサイルを使った軍事施設への攻撃を計画しているとみられるが、化学兵器の正確な所在地を把握していなければ保管庫を誤爆し、拡散した化学兵器で周辺の民間人に被害が出る可能性もある。

 当局者はまた、内戦に伴う混乱から、シリア国内の化学兵器の一部について、誰が管理しているのか分からなくなっていると言及。化学兵器が反体制側にも渡っている可能性を示唆した。

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