アイフォン5Sの生産コスト、旧機種とほぼ同じ
- 2013年10月2日
- アメリカ発ニュース
アップルが先月発売したスマートフォン(多機能携帯電話)の新型「iPhone(アイフォン )5S」は、64バイトのプロセサーや指紋認証センサーといった新機能が盛り込まれた一方、生産コストは前機種「5」からほとんど変わっていないことが、市場調査IHSの分析で分かった。
AP通信によると、「5S」のストレージ容量16ギガバイト(GB)版の場合、部品コストは190.70ドル、製造コストは8ドルで、全体の生産コストは198.70ドルと推定される。1年前に発売された「5」の生産コストは197ドル。
また、低価格版の「アイフォン5C」は 製造コストが7ドルで、生産コストは173.45ドルと推定される。5Cは「5」と同等の基本機能を備えているが、部品価格が下がり、外装に安いプラスチック素材を使ったことで生産コストが抑えられた。
5Cの本体価格は549ドル(16GB)だが、2年間の通信サービス契約を結ぶと99ドルになり、歴代で最も安いアイフォンとなっている。ただし新興市場ではこれでも高すぎるという意見もある。
発売前には多くの業界評論家が「400ドルのスマホが出るのではないか」と期待したが、その価格でアップルが従来の利益率を維持するには、生産コストを約130ドルまで下げる必要がある。
アップルによると、新型アイフォンは2機種合わせて発売後3日間の世界販売が同社過去最高の900万台に達し、需要が供給を上回っている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ