「最前線」特定秘密保護法案 成立前提の国会運営 与党「誘い水」も

 【共同】与党は22日、機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案を了承した。安全保障に関わる重要法案として安倍晋三首相のこだわりも強く、与党は11月中旬にも衆院を通過させる方針で成立前提の国会運営に臨む。一方、民主党が求める情報公開法改正に前向きな姿勢ものぞかせ「誘い水」も向ける。与党だけで成立させれば批判を招きかねないとして広く賛同を得る思惑だ。

 「『行政の恣意』を防ぐことに寄与するのであれば、虚心坦懐に承る」。自民党の石破茂幹事長は22日の記者会見で、情報公開法改正に含みを持たせた。

 特定秘密保護法案は、連日開催が可能な特別委員会で審議される。自民党幹部は「外相など関係閣僚を他の委員会に優先して出席させたい」として、野党の要求を予想した準備に余念がない。

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