廉価版「アイフォン5C」提供へ〜アップル、中国などで
- 2014年3月20日
- 米国ビジネス
アップルは18日、多機能携帯電話「アイフォン」の低価格モデル「アイフォン5C」について、スマホ新興市場でさらに安くした最新版を発売すると発表した。
ニューヨーク・タイムズによると、「5C」はカラフルなプラスチックを本体ケースに使った機種で、価格は高級モデル「5S」より安いが売れ行きは5Sほど良くない。先進国の新し物好きは高級機種を好み、中国のような新興市場の消費者にとっては今の5Cでも安くはないためとみられている。
そこでアップルは、中国、フランス、ドイツ、英国、オーストラリア向けに、これまでのストレージ容量16ギガバイト(GB)に加えて8GBの5Cを提供する。価格は国によって異なり、中国では約665ドルからとなる。16GBモデルは約730ドルから。
ジャックドウ・リサーチの通信アナリスト、ジャン・ドーソン氏は「価格差はわずかなようだが、契約条件付きの割引料金で電話を購入する人が多いため、65ドルは大きい」と話した。同氏は「比較的新しいアンドロイド系機種の価格の幅を考えると、アップルにとっては複数の価格帯で競争できることが重要。何でもいいから一番安い電話というわけではなくちゃんとした物が欲しいが、最高機種はいらないという中間市場向けの戦略」とも指摘した。
アップルにとって5Cは中間市場向け商品で、低価格市場向けには「4S」を提供している。同社のテレサ・ブリュワー広報は「アイフォンの中間市場は年々伸びており、8GBモデルは LTE(次世代高速無線通信規格)が広がっている市場でより手頃な選択肢になる」と説明した。
アップルはタブレット型携帯端末「アイパッド」シリーズでも、最も安い9.7インチの最新モデルを400ドルに値下げした。最新モデルは、高精細ディスプレイ「レティーナ」やより速いプロセサーを搭載した第4世代で、以前は第2世代のモデルがこの価格で売られていた。
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