震災ハイチに安全な水を 国連、コレラ対策で訴え
- 2014年5月22日
- 世界のニュース
【共同】2010年に大地震に見舞われたカリブ海の島国ハイチのコレラ感染対策を担当する国連のメドラノ事務次長補が、22日までに共同通信と会見した。安全な飲み水が国民の多くに行き届かず、コレラ菌に汚染された水を介して「感染が再拡大する恐れがある」と警鐘を鳴らし、国際社会に給水インフラ整備などへの支援を訴えた。日本のこれまでの支援に謝意も示した。
国連などによると、ハイチでは震災で給水設備が損壊、劣悪な衛生状況と川など水源の汚染も重なり、70万人以上がコレラを発症、8500人超が死亡した。
国民の8割以上は清潔なトイレを利用できないとされ、川の水を飲用する住民も多い。ハイチ政府は昨年、22億ドル(約2200億円)のコレラ対策10年計画を立ち上げたが、資金は国際社会の支援に依存し、確保は難航している。
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