日照り続きで海水がきれいに〜加州沿岸、環境団体が調査
- 2014年6月6日
- アメリカ発ニュース
長引く干ばつにも1つは良いことがあった…。環境団体ヒール・ザ・ベイ(Heal the Bay)の年次調査で、カリフォルニア州沿岸の水質が著しく改善していることが分かった。
ロサンゼルス・タイムズによると、2013年夏(4〜10月)は、州内海岸の95%で水質がAまたはBと判定され、水質上位の海岸の割合は前年から2%増えた。理由としては、干ばつによる雨量低下で海に流れ込む汚染された雨水が減ったことが考えられるという。
ヒール・ザ・ベイ調査は、海岸部の数百カ所で採取した水に含まれるバクテリアの量を基準に、各地に最高のAからFまでの評価を与えた。
調査報告書(Beach Report Card=海の通信簿)によると、最も汚染がひどいと言われてきたロサンゼルス郡の海岸も、13年はAまたはBの上位評価が前年の84%から90%に増えた。
一方、13年は過去119年間で最悪の干ばつで、低雨量も数年前から続いていたことから、報告書は「海の水質向上が長く続くと錯覚してはならない」と警告している。予想通り年内にエルニーニョ現象が拡大した場合、降雨量が増えて州沿岸に大量の汚染水が流れ込む恐れもある。
海水汚染が最もひどい「ビーチ・バマーズ」の順位付けでは、サンタクルーズの波止場に近いカウエル・ビーチが1位となった。
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