トマトの皮を内装の材料に〜フォード、ハインツと提携
- 2014年6月11日
- 米国ビジネス
フォードは10日、ケチャップ大手のハインツと提携し、トマトの皮に含まれる繊維を自動車の内装などの素材として利用する計画を発表した。
ロイター通信によると、両社はケチャップの生産過程で廃棄物となる乾燥トマトの皮を原料にプラスチックを製造し、コインホルダーをはじめとする車内の収納部などに活用する予定。植物由来の素材を使うことで石油資源の消費量を抑え、環境への影響を軽減する狙いがある。
フォード・プラスチックスで研究を指揮するエレン・リー氏は「副産物を活用し、再生と再利用が可能な物を車両に取り入れると同時に、車体の軽量化に挑んでいる」と説明した。ただし「トマト・プラスチック」はまだ見栄えがしないため、現時点では使われる場所はボンネット内側や車体の下など見えない部分に限られる見通しだが、将来は見た目も良くしたいという。
フォードは約2年前から、ハインツ、コカ・コーラ、ナイキ、プロクター&ギャンブルと提携して植物由来のプラスチック生産に取り組んでいる。
リー氏によると、将来はココナッツや稲のもみ殻、タンポポの根や樹木なども車両向けの持続可能な素材となる。
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