カムリ17.7万台をリコール〜トヨタ、ブレーキ系の問題で

 トヨタ自動車は、米国で販売された2007〜11年型の中型セダン「カムリ」ハイブリッド版(HV)約17万7000台について、ブレーキ系の問題を理由にリコール(回収・無償修理)を実施する。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、ブレーキ液のリザーバータンクを2つに分ける仕切りのフィルターが詰まり、ブレーキ液の流れを妨げて一方のタンクの液量が下がる恐れがある。

 リザーバータンクの一方の液量が下がるとブレーキのパワーアシスト機能が作動せず、ブレーキペダルが重くなる可能性がある。また、液量が適量を下回るとダッシュボートの警告灯が点灯する。トヨタによると、この問題に絡んだ事故やけが人の報告はないため、今回の措置は本格リコールではなく「特別サービス」として扱われる。

 一方、有力な消費者情報誌コンシューマー・リポーツは以前からこの問題に関して、車の重要な安全機能の欠陥であることを理由にリコールとして扱うよう求めている。

 トヨタのディーラーは、対象となるカムリHVのリザーバータンクを無償で交換する。すでにこの部品を交換した所有者に対しては、費用の弁償を行う。特別サービスの期間は17年の6月30日まで。

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