権力に立ち向かう女性記者 ロシア、報道の自由求める

 【共同】ロシアのプーチン政権によるメディアへの介入が強まる中、果敢に権力に立ち向かう女性記者がいる。チェチェン紛争やウクライナ危機の報道で名をはせる独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ(新しい新聞)」で調査報道を続けるエレナ・ミラシナさん(36)。時には命の危険にさらされながらも、報道の自由を求め続ける。

 極東の小都市ダリネゴルスクで生まれた。1991年のソ連崩壊とともに極東は混乱し、職を求めた両親と共に西へ。「母は私を通訳にしたかった」。名門モスクワ大で英語学を学んだが、共産党の一党支配を脱し、新しいメディアが次々と生まれた当時の自由な雰囲気にひかれ、ジャーナリズム専攻に転じた。

 ソ連時代から女性の社会進出が進み、ロシア・ジャーナリスト同盟によると、女性記者の比率は全体の7割以上だ。

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