車載コンピュータで自動運転実現へ〜エヌビディアとアウディ
- 2015年1月14日
- 自動車関連
半導体メーカーのエヌビディア(Nvidia)は、アウディとの提携を進化させ、自動運転の実現へ向けた車載コンピュータを開発した。
オートモーティブ・ニュースによると、ゲーム用パソコン向けのグラフィックカードで知られるエヌビディアは過去数年間、テスラやアウディなどの高級車ブランドが活用する高性能チップを開発してきた。初となる車載コンピュータの投入を通じ、自動運転車の商用化へ向け拡大が成長が期待される自動車分野に注力する。
エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)はこのほど、ラスベガスで開幕した消費者家電見本市(CES)の前夜祭で、車載コンピュータの2本柱を公開した。このうち自動運転コンピュータ「Drive PX」は、最高で12個のカメラをフロント、サイド、リアに接続できるほか、映像の記録も可能だ。一方の「Drive CX」は、情報娯楽システムや計器群用で、バーチャル・コックピットの実現へ向けた新型「Tegra X1」チップを搭載する。現行の「Tegra K1」チップと比べて2倍強力とされるXIは、アウディ「A7」クーペに搭載され、見本市の開幕に合わせてカリフォルニア州パロアルトからラスベガスまでの行程を自動運転で走破した。
エヌビディアとアウディの間には、過去10年に渡る提携の実績がある。アウディが活用する車載情報機器プラットフォーム「MIB」は、車両の製品サイクルである6年を待たずにグラフィックス・チップを情報娯楽システムに追加できるのが特長だ。
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