湯川さん探し、シリア入り 後藤さん、過激派地域へ

 【共同】昨年10月、シリアに向かったまま連絡が取れなくなっている仙台市出身のフリージャーナリスト後藤健二さん(47)が、過激派「イスラム国」に拘束されたとされる知人の湯川遥菜さん(42)を探すため、イスラム国支配地域に行くと話していたことが21日分かった。直前まで行動を共にしていたシリア人ガイドの男性(33)が共同通信に証言した。

 イスラム国とみられるグループは20日、身代金2億ドル(約235億円)を72時間以内に支払わなければ「日本人2人を殺害する」と警告するビデオ声明を発表。日本政府は映像の男性2人が湯川さんと後藤さんの可能性があるとして確認を急いでいる。

 ガイドによると、後藤さんはトルコ南部キリスの国境検問所からシリア入り。ガイドは後藤さんに同行を依頼されたが、「危険すぎる」と断った。後藤さんはガイドとシリア北部の村で昨年10月25日に別れ、イスラム国に詳しいと話す別の男性の案内でアレッポへ向かったという。

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