避難長期化見越し転出も 口永良部噴火、1週間
- 2015年6月4日
- 日本発ニュース
【共同】口永良部島・新岳(鹿児島県屋久島町)の爆発的噴火から5日で1週間。島にいた住民72世帯、118人は10キロ余り離れた屋久島(同町)に避難したが、4日までに約3割の約20世帯が屋久島を離れ、町は残った人を避難所や身を寄せた親類宅などから既存の公営住宅や仮設住宅に移す準備を進める。規模の大きな噴火が今後も起こる可能性があり、帰島への見通しが立たない中、住民にとって出口の見えない状況は続く。
屋久島町によると、噴火のあった5月29日、口永良部島の住民は高台「番屋ケ峰」の避難所などに向かった後、観光客ら19人と共に屋久島に避難。多くは3カ所の避難所に入ったが、避難の長期化を見越し、島内の親類宅や鹿児島市、他県に移る人も相次いだ。
一方、今月1日に住民代表が一時帰島したのを受け、いったん屋久島を出た後に「一時帰島の予定情報が入らない」と避難所に戻る人も。屋久島外の人も情報を得られるよう避難所の住民がホームページに壁新聞の掲載を始めるなど、コミュニティー維持に向けた動きも見られる。
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