廃炉の道のり「まだ3里」 事故4年半で第1原発所長
- 2015年9月4日
- 日本発ニュース
【共同】東京電力は4日、福島第1原発事故から11日で4年半となるのを前に、汚染水低減策の作業が進む原発構内を報道陣に公開した。小野明所長は完了まで30~40年とされる廃炉を見据え「ゴールが100里としたら、現状は3里ぐらいだと思う」と述べ、1~3号機で溶け落ちた核燃料の取り出しなど重い課題が山積しているとの認識を示した。
この日は、汚染水低減策の一つとして、建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げて海に放出する「サブドレン計画」の設備のうち、くみ上げ設備や海への放出口などを公開した。3日にくみ上げが始まったばかりで、1回目の放出は9月中旬になる見通し。
第1原発の原子炉建屋などには1日約300トンの地下水が流れ込み、新たな汚染水になっているとみられており、東電はサブドレン計画で流入量を半減できると見込んでいる。
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