実在店舗が賭ける5つのデジタル技術 〜 小売サイトから客を奪い返す作戦
- 2015年9月9日
- ハイテク情報
オンライン小売業者に消費者を奪われ続ける実在店舗小売業者らは、消費者を奪い返すべく、デジタル技術の導入に注力している。
ビジネス・インサイダー(BI)誌の調査部門BIインテリジェンスによると、実在店舗小売業者らは、双方向試着室に代表される店内技術を拡充することで、より多くの消費者を顧客として定着させようと、技術に慣れた昨今の消費者の買い物体験を向上させる対策を強化している。
BIインテリジェンスでは、ニューヨーク市内の小売店を多数訪問し、どのような店内デジタル技術をすでに導入しているのか、あるいは、これから導入するのかを調べ、おもに下記5つの技術が有望視されている実態を報告した。
1)双方向試着室:ほぼ等身大の指触操作型スクリーンを設置し、実際には試着していない服を試着した場合の姿を画面上で確認可能にする
2)ビーコン:店舗付近にいる消費者のモバイル機器に販促情報を通知する
3)双方向店頭ディスプレイ:店の入口付近に大画面ディスプレイを取り付け、消費者が指触操作によって店や商品に関する情報を閲覧できるようにする
4)店員がモバイル機器を携行:購入者が列に並ぶことなく店内のどこででも支払いを済ませられるよう、店員がモバイル機器を持ち歩きながら働く
5)ヒート・マッピング:来店者の出入りや、店内のどこをどのように歩きまわるのか、どの部分にもっとも集中するか、といった客足流動を来店者の体温をもとに熱分布図として地図化し、位置替えや販促の判断材料として活用する
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