スプリント、25億ドル削減へ〜経営改革、まずはスナック廃止
- 2015年11月2日
- 米国ビジネス
米携帯電話サービス大手スプリントは、今後半年間で25億ドルものコストを減らそうとしている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、マルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)は経費削減の手始めに、今年初めから従業員向けのボトル水およびヨーグルトの無料提供をやめた。提供には年に約60万ドルかかっていたという。
2015年3月期の携帯電話サービス事業の経費は約260億ドルだった。同社は3日に第2四半期(7〜9月期)決算を発表する。
コスト削減計画ではこのほか、経営陣に運転手付きのリムジンの使用を禁止し、代わりに配車サービスのウーバー(Uber)か従来型タクシーの利用を義務付けた。従業員も15年は昇給がなく、医療費の自己負担分が増える従業員も多い。
スプリントは人員削減も実施する(人数は未発表)。1月30日以降に解雇される従業員には、勤務1年につき従来の2週間分から1週間分に減額された退職金が支払われる。従業員数は3月31日時点で3万1000人。
日本のソフトバンク・グループ傘下のスプリントは、4〜6月期に総契約件数で米携帯サービス3位から4位に転落した。
グループの孫正義社長は最近、スプリント本社があるカンザス州オーバーランドパークに近い同州カンザスシティに住宅を購入した。同社の経営立て直しに費やす時間を増やすのが目的と見られている。
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