【ニューヨーク不動産最前線】「とりあえず検索」が遠回りになることも

物件を探すとき(賃貸でも購入でも)、皆さんはどのように探していますか?まずはウェブで検索する、という方がほとんどではないでしょうか。

では、どのサイトを使いますか?大手不動産会社の名前を知っていれば、その会社のウェブサイトを見るかもしれませんし、物件検索サイトを利用する方も多いでしょう。ちなみにNYCではStreetEasyが圧倒的に利用されており、問い合わせの多くがStreetEasy経由です(特に賃貸の場合)。特定のサイトが思い浮かばなければ、Googleで検索するという方も多いと思います。

ただし、ここで一つ注意点があります。 StreetEasyをはじめとする多くの物件検索サイトでは、リスティングエージェントの名前や連絡先が表示されていない、もしくは非常に分かりにくい場所に小さく表示されていることがほとんどです。実は、内見リクエストを送ると、リスティングとは無関係のエージェントに届いてしまう仕組みになっています。その結果、そのエージェントが改めてリスティングエージェントに内見を依頼する、というワンクッションが発生します。

問題なのは、この「まったく関係のないエージェント」が、あたかもあなたの担当エージェントであるかのように動いてしまう点です。あなたの希望や背景を知らず、物件についても十分に把握していないため、内見をしても的外れになってしまったり、時間の無駄になってしまう可能性があります。しかも、物件ごとにこれを繰り返さなければなりません。

この仕組みは、探す側にとってもリスティング側にとっても決して効率的とは言えません。しかし残念ながら、一般公開されている物件検索サイトでは、特に売買物件の場合、直接リスティングエージェントに連絡を取りにくいように設計されているのが現状です。

では、購入者はどうすれば効率よくリスティングエージェントにたどり着けるのでしょうか。

一つの方法は、各不動産会社の公式サイトで物件を調べることです。会社のサイトでは、物件ごとにリスティングエージェントが明確に表示されています。ただし、これも手間がかかりますし、そもそも「どの会社のサイトを見ればいいのか分からない」という方も多いでしょう。

もう一つの選択肢は、信頼できるブローカーとバイヤー契約を結び、物件探しを任せることです。 バイヤー契約を結ぶことで、あなた専用のエージェントが希望条件や状況を理解したうえで、物件探しから内見のアレンジまで一貫してサポートします。手間が省けるだけでなく、物件探しの初めから終わりまで、的確なアドバイスを受けられる点でも大きなメリットがあるといえるでしょう。

物件探しが複雑化している今だからこそ、「どう探すか」「誰と探すか」が、結果を大きく左右します。

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柏原知子 (Tomoko Kashihara)

柏原知子 (Tomoko Kashihara)

ライタープロフィール

大阪女子大学(現:大阪府立大学)卒業後、CBRE Japanに入社。東京で外資系企業のオフィス移転を担当する商業不動産ブローカーとして働いた後、ニューヨーク勤務を機に住宅ブローカーに転向。1999年より住友不動産販売NYで活躍した後、2021年に米系大手Compassに移籍。趣味は旅行、クルーズ、トレッキングとイタリア語。

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