いびき解消の無線ツール誕生〜音を検知し、枕の高さ調節

 シリコンバレーの新興IT企業スマート・ノラ(Smart Nora)は、顔に何の器具も着けず無線通信技術を使っていびきを止める新商品「ノラ(Nora)」を開発した。

 いびきは寝ている間に空気の通り道である上気道が狭くなり、近づいた気道の壁が擦れて音が出る状態で、少し体の向きを変えたり軽く体をつついたりするとやむことが多いが、数分後にまた始まるのが問題。

 ロイター通信によると、ノラは寝ている人の体に小さな刺激を自動的に与え続ける装置で、ベッドの横に置くモニター、枕の下に敷くパッド、それに空気を送り込む空気ポンプの3点からなる。いびきの音が高くなったことをモニターが感知すると徐々にパッド内の空気量が増減し、パッドの膨張・収縮とともに枕が少し動くため、筋肉が刺激されていびきが止まる仕組み。モニターはいびきで本人や近くに寝ている人が目を覚ます前に作動するといい、睡眠を邪魔しないのが特長だ。

 同社は数カ月前から試作品で消費者テストをしているが、あまりに効果があるためテスト終了後も返却したがらない人が多いという。現在、資金調達サイトのキックスターターでキャンペーンを行っており、8日現在で60万ドル以上が集まっている。

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