モノのインターネット(IoT=Internet of Things)の推進団体で標準規格を策定しているオープン・インターコネクト・コンソーシアム(OIC=Open Interconnect Consortium)は、通信機器の接続規格を策定するユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)を吸収した。IoT技術を家庭内通信網環境に取り込むのが目的だ。
15年前に発足したUPnPはこれまでに、通信機器向けの標準規格を策定している。同規格に準拠する通信機器は、通信網上で検出でき、ほかの機器を介して制御できる。特に家庭内無線通信網では欠かせない規格となっている。現在、通信網に接続している30億個の機器で同規格が採用されている。
PCワールドによると、OICはUPnPを吸収することで、UPnPが保有する事実上すべての資産を獲得し、その見返りとして、UPnPの加盟全社にOIC会員権を提供する。UPnPにはおよそ1000社が加盟している。
OICは最終的に、家庭内通信網に接続するIoT機器も含めた全IoT機器に関する標準規格を策定する計画だ。
OICとUPnPのそれぞれの準拠製品認定については、当面、それぞれの基準でそれぞれに実施される。UPnPが機器同士の接続確立や初期設定の制御に焦点を合わせるのに対し、OICはそれらの機器上で稼働するアプリショーンの制御に取り組む。
一方、IoTの標準規格をめぐっては、オールジョイン(AllJoyn) framework)という別の枠組みでも規格策定に乗り出している。
OICにはインテルやサムスンが加盟している。クアルコムの規格策定計画から派生したオールジョインには、シスコ・システムズやマイクロソフトが参加している。
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