シリコン・バレーの食品技術に新たな期待 〜 ソイレントの人気上昇に注目
- 2016年2月8日
- アメリカ発ニュース
2014年に起業されたローザ・ラブズ(Rosa Labs、シリコン・バレー拠点)は、従来の粉末食品に代わるソイレント(Soylent)という栄養補給飲料を開発し、2015年8月からその販売を始め、好評を得ている。
粉末食品は、人間が必要とする栄養素をすべて含み、未来の健康食品になる可能性もあると期待されてきた。ソイレントはそれを進化させた健康飲料で、人間が生きるうえで必要な栄養素がすべて含まれている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソイレントは、長時間働くプログラマーや起業家らが簡単かつ低コストで栄養補給できるようにしたことで、シリコン・バレーの技術者らの支持を獲得した。ソイレントはその後、一般の消費者にも広がり、話題となっている。
著名ベンチャー・キャピタリストのアンドリーセン・ホロウィッツ氏が2015年に同社に2000万ドルを投資したことでも、ソイレントへの関心が強まった。
ソイレントは、ボトル1本あたり400キロカロリーで、1日に必要な栄養の4分の1を供給する。価格は2.5ドルと手ごろだ。含まれるタンパク質は植物由来。最初のソイレントは味が悪いと一部で批判されたが、現在、ソイレント2.0という改良版によって人気が上がった。
シリコン・バレーでは近年、食品技術が静かな潮流になっている。たとえば、味も見た目も卵だがコレステロールがゼロの食材によって卵を模した食品も開発されている。
心臓疾患や糖尿病といった食事制限の多い人たちや、健康志向の強い人たちに、植物性脂肪やコレステロールをまったく含まない食材を使いながら食感や味を牛肉や卵に似せた健康食品を開発するシリコン・バレー新興企業は増えている。
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